琵琶湖周遊街道シリーズ その5
 開催日  2020年2月24日(日)     
 集合場所  JR湖西線 マキノ駅 10時00分 
 コース  マキノ駅からマキノ名物 メタセコイヤ並木見学 
マキノ駅に戻り万路峠越え~湖西線永原駅まで  
 歩行距離    およそ18km  
 行程   10時150分マキノ駅出発 10時50分メタセコイヤ並木 昼食 12時30分  13時00分 マキノ駅出発 15時00分 万路峠  15時50分永原駅到着  
昼食  マキノ駅近くの蕎麦屋さんで定食  マキノからの海津大崎

    

   道中記  (憧れの万路峠)
 1マキノ駅~メタセコイヤ並木~マキノ駅 
 今回は久々、5人での旅になりました。金山駅でNAさんと私、一宮駅でMAさん、西岐阜駅でMIさん、マキノ駅でNIさんが合流し琵琶湖5回目ですマキノ駅からまずメタセコイヤ並木を目指しました。

Nさんの話では、この道はちょっと前までスキー場に行く取り付け道路のようなもので、観光に来るような客はいなかったけれど、引っ越し業者の宣伝で使われてから急に観光客が増えた、ということでした。そんななか、MAさんは3回目の訪問だそうです。ずいぶん前から知る人は知る並木でした。

 この日は、前の週に降った雪が軒先に少し残っている暖かな日。並木に雪はありませんが、ツーリングのライダーたち、自転車で疾走するサイクリストたち、オープンカーで行き来するドライバー、作業に行く軽トラのおじさん、路側帯で歩道設置工事に従事している業者さんなどなど、冬の晴天の一日を思い思いに通り過ぎる人たちが絶えませんでした

片道2.5㎞あるという前後上下に続く道を、時には真ん中で、時には路側帯で、時には工事中のコンクリート歩道で楽しみながらほぼ終点まで歩き、思い思いにマキノ駅に引き返しました。

この辺りは「高島そば」が名物だそうで、昼食は蕎麦屋さんです。駅近くに最近オープンした飲み屋風の小さな店に入ったところすでに先客があり、期待できそうでした。がしかし、残念ながら今日は店主しかおらず、一人では接客の都合上蕎麦が打てないので定食でお願いしたいとのことでした。

壁にはすごく大きな模造のテッポウ、メニューには鹿や猪、各種料理を楽しめるのだろうに残念でした。しかし、近江牛を使った肉料理で腹ごしらえすることができ、昼からの難路を克服することが出来ました。紹介してくれたNIさんありがとう。割引券を見つけてくれたNAさんもありがとう。50円引きでした。

料理が出るまでの間、話題はやっぱりコロナウィルスのこと、そこから派生して病気のこと、目の病気、血圧の病気、悪性腫瘍の病気など、話題には事欠きません。しかし、いま、こうして歩いてうろうろできる幸せを感ぜざるをえません。奇跡の5人衆です。

 2マキノ駅~塩津交差点
 食事を終え駅のトイレを借り、万路越で永原へ向かいます。その前に、いい情報があるかもしれない、と駅に併設してある観光案内所に寄ってみました。
 「万路越で永原に行きたいんですが。」
 とお聞きしたところ

 「その道に関する情報はここには一切ありません。」「だいたいその道を行こうという人たちは自分で調べてきます。」 「道標が全然ない道ですしねえ。」「ここに置いてある地図でそのあたりがわかるのはこれかな、こっちの方がいいかな、でもだんだん地図が荒くなってくるなあ。」「クマも蛇もまだいないと思います。クマは山の南側に多いです。」「雪が降れば通行止めになりますね。通行止めの情報はありません。」「そうです。自己責任で行ってもらうしかないですね。」

口は悪いけど親身になって話してくれる観光案内所の人、今思うと、行かない方がいいよ、知らないよ、ということを婉曲に伝えようとしていたのでしょうか。でもありがとう。行ってみることにします、万路越。以前は近江路と北国街道を結ぶ重要な峠だったということが、ネット情報で書いてありました。それ以上は調べてないけど。

マキノの市街地を石積みと伊吹山を見ながら歩き、街の東端で北に曲がりました。NIさんはやや遅れ気味、さっき帰りはみんなより一本遅い列車に乗るかな、などと気弱なことを話していたけ無理しないでください。塩津の三差路を右に曲がり、国道沿いに歩いて万路越に向かいます。

「おーい、おーい!」という声に振り向くと、三差路にNIさんの手をふる姿。人間の体調いい時もあれば悪いときもある、無理してはいけないのです。そういう齢です。先に進む3人にも言いたい。無理してはいけない。勢いで物事を進めてはいけない。引き返す勇気は大事です。NIさんはここで引き返しました。ここまでありがとう。次回もよろしくお願いします。自慢の桜を見に来ます。

 3塩津交差点~万路峠~永原駅
 残された四人は国道303号線を北に進み、道の駅マキノ追坂峠を過ぎて小荒路の集落から渓流沿いに道をとり、峠を目指します。ここまでは地図通り。なんの問題もなかったのですが、その先の堰堤の手前に、大きな柵が設置されています。「エッ、通行止めなんて聞いてないよ。」と思わず口にすると、MIさんが、「これは獣除け、人間が通っていけないなんてどこにも書いてないよ。」と、あっさり扉をあけながら教えてくれました。

 柵の先は文字通り、道標のない道、行き先不明の道、地図なしでは入ってはいけない道でした。とりあえずここで大休止

MIさんは、休憩で自家製の柚子入り干し柿を振る舞ってくれました。ありがとうございます。いつもながら美味い。休まりました。後はひたすら、ところどころピンクのテープの巻いてある、渓流沿いの、枝打ちの杉枝が落ちている道を登り、30分くらい登ったところが峠で、祠がありました。
 万路峠です。到着出来ました。峠の道は四本、三本が下り一本が登りの道でした。祠前の来た道よりも幾重にも杉枝に覆われた道を下ること30分、見事永原の集落に着くことが出来ました。よかった、よかった。

 雪解けの水が溜まる田圃の脇を通り、340分永原駅。ここはもう長浜市です。          
 マキノ駅と永原駅 だいたいの位置
 
 冬のメタセコイヤ並木と五人衆
 
 風波被害を防ぐための石積み
 
 万路峠へ向かう追坂峠からの琵琶湖
 
 雪の万路峠


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