琵琶湖周遊街道シリーズ その4
 開催日  2020年1月19日(日)     
 集合場所  JR湖西線 新旭駅 10時30分 
 コース  新旭駅~針江水郷の郷~今津 琵琶湖周航の歌資料館~湖西線マキノ駅まで  
 歩行距離    およそ16km  
 行程   10時30分新旭駅出発 11時00分 針江水郷の郷 12時30分 水鳥センター  12時40分昼食  13時15分 琵琶湖周航の歌資料館 15時30分マキノ駅  
昼食  水鳥センター近くの四阿で弁当 針江浜付近の葦原と刈り取られた葦 

    

   道中記 (暖冬の影響)
 

 1 新旭駅~針江生水の郷
 20201月歩くやつ例会は、1030分に新旭駅を出発、針江生水の郷行く途中、最初に見つけた森神社での初詣で始まりました。全国の「森」さん。森さんは神社になっています。室町時代この辺りに森村という村があって、そこで祀られていた道祖神が明治に神社になったらしいです。根っからの地元の神社、親しみの持てる境内でした。

神社を過ぎて10分ほどで針江生水の郷に着きました。見学には事前申し込みが必要で、901000円のコース他の見学コースが用意されているのですが時間の制約もあり、水路脇を歩いて水郷の郷の情緒を確かめ、公民館横の水車の写真を撮って、次の目的地の新旭水鳥センターに向かうべく、湖畔を目指しました。

今回の旅は一月の湖北、若狭湾からの山を越えた冷たい風の中、雪を踏み分けながらの歩行になるのではないかと、少しだけ期待していたのですが全くの期待外れ。今津やマキノの道路に設置してある水を噴き出し雪を解かす融雪装置は、乾いた道路にむき出し状態、風も穏やかでした。

今日は、この暖冬は人間生活に大きな影響をもたらすか否か、という遠大なテーマで車中から議論がはじまりました。歩き始めても議論は盛り上がり続きます。
 ちょっとくらい気温が上がってもそんなに影響ないんじゃないか論、これからは温度変化が激しいので体温調整がむつかしい、孫子の世代は大変だ論、南極の氷の厚さは何千メートルだったっけ論、などたくさんの議論が行われました。歩きながらも議論は進み、最後は千葉工業大学教授でかがみがはら航空宇宙博物館館長の松井孝典氏の著書にある、地球上から生物圏が消滅するのは5憶年先、という認識を踏まえた上で、人間が地球に与えてきた影響力無視しちゃいけないよね論で幕を閉じました。
 時にはこういう話をしながら歩いているのです。

2針江生水の郷~今津琵琶湖周航の歌資料館
 針江の郷から湖畔に出る直前に、別荘地のような住宅地がありました。住宅地には所有者のわかる地図が掲示してありました。地図から所有者が変わったり、所有者のない土地が目立つことがわかります。その中で蕎麦屋さんが健闘していたのが印象的でした。

琵琶湖を前にした絶景の地、こういうところは何歳までが在住適齢期かという議論もしました。70歳かなあ、75歳かなあ、80歳は無理かなあ。平均年齢が67歳の議論でした。

湖畔遊歩道の左には、別荘風の住宅や大きな工場の建物、奥の方に比良から続くマキノの山。右手は葦原と刈りとったヨシの束、木の枝を飛び交う無数の小鳥、水面に浮かぶ鳥さんたち。そうだ、水鳥センターで弁当を食べよう。
 12時、頑張った甲斐があって、ちょうどに水鳥センターに到着したのですが、残念ながら館内での飲食禁止とのこと、弁当持参の旅行者ここでの食事はあきらめ、係の人に教えてもらった野外のベンチでの食事にしました。

琵琶湖は全周が観光地。遊歩道や休憩施設が随所に設置されています。水鳥センターからも50mほど離れたところに屋根付きで琵琶湖の望めるベンチがありました。ここでお握りを食べ、おやつを食べ、気を取り戻して午後の部に出発しました。
 次の目的地は今津の琵琶湖周航の歌資料館です。

今津は竹生島への航路が出ている港まち。古くは若狭の小浜からの9里半街道の起点で、若狭の物産を船で都に積みだした歴史の町です。今は琵琶湖周航の歌発祥の地であることを誇りにしていて、琵琶湖周航の歌資料館は今津町立の施設として開館したそうです。館内にはいろんな歌手が歌う琵琶湖周航の歌が流れ、私たちが入館したときは、都はるみの歌、退館するときには地元出身の男性デュオlefa(リーファ)の歌でした。地元出身というのが大事で、CDも売っていました。

3今津~マキノ駅
 再び歩き始めて今津港の前。ちょうど竹生島クルーズの舟が出ていくところでした。港のやや北東が竹生島、その南奥に伊吹山。関ヶ原を挟んで霊仙岳、南にのびる鈴鹿の山々。さらに南から西へ向かって、大津方面の平地を挟み、比叡、比良の山々が続いて行きます。思えば遠くに来たものです。第三高等学校のボート部の諸君はこの景色をわがものにしていたのでしょう。

魚屋さんと商人宿のような旅館が並ぶ今津の市街を抜けると、日本の白砂青松百選に選ばれた「湖西の松林」越しの琵琶湖を望めます。道の周りには、別荘や保養施設風の建物、廃業したらしい宿泊施設もあります。この辺りの湖面はプレジャーボートが禁止されているようで、湖の波打ち際を、オレンジ色の旗を立てた釣り人のゴムボートがゆっくり進んでいます。砂浜と松の大木は、すべてを許すよと続き、湖北の風情を楽しむことができました

冬季閉鎖中の休憩所を使わせてもらい、持参のコーヒーとチョコピーで休憩し、水鳥と山と湖面の写真を撮り歩いていくと、長い湖畔の砂浜沿いの道ですが、すぐマキノについてしまいました。
 マキノサニービーチで、3時過ぎに最後のコーヒーブレイク。倉庫を兼ねた展望施設(冬は閉館中)をくぐり、ベンチに座って湖を眺めると、目の前が海津大崎で桜並木が望まれます。琵琶湖周遊で春の海津は外せない、そう決心しながら駅に向かいました。

道沿いの「魚治JRマキノ駅前店」さん、先月の安曇川の魚屋さんと違いお洒落な土産屋さんという趣の魚屋さんでした。試食好きなお客さんがつい手を伸ばしてしまう、適量の試食の品が用意してありました。今月も若鮎、氷魚などのお土産を自分用や奥さん用求めて、マキノ駅に1530分到着しました。

         
 新旭駅~マキノ駅のだいたいの位置
 
 針江生水の郷
 
 水鳥観察センター横で見つけた鳥
エナガ
 
  今津琵琶湖周航の歌資料館
歌詞の紹介
 
 マキノ近く高木浜からの伊吹山と水鳥 


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