琵琶湖周遊街道シリーズ その3
 開催日  2019年12月23日(月)     
 集合場所  JR湖西線 「近江舞子」駅 10時00分 
 コース  「近江舞子」駅~白髭神社~安曇川~湖西線「新旭」駅まで  
 歩行距離    およそ18km  
 行程  10時20分「近江舞子」駅出発 11時30分 白髭神社(昼食) 13時00分大溝城址  14時00分 安曇川魚屋さん街 15時00分「新旭」駅  
昼食  白髭神社で弁当  安曇川常安橋の上流 現在新橋建設中

    

   道中記 (秘蔵の氷魚)
   1近江舞子駅~白髭神社
 2019
年最後の歩くやつ例会は平日開催でした。644分「名古屋」駅発で休日より早い出発時間です。東海道線山科から湖西線、緑色の普通列車に乗り換えて、958分に「近江舞子」駅到着しました。今日の参加者は3人、目的地は「安曇川」駅。車中でコースを検討し、街道優先のショートカットコースとしたので、もう少し先まで行けそうです。

「近江舞子」駅を出発してしばらくは、交通量の少ない保養所や別荘地専用のような道路で、歩くのには快適でした。

ところが、北小松駅手前から国道161号線に入ろうとしたところ、すごい勢いのトラックの群れ。民家のブロック塀すれすれを上下線とも大型トラックが間断なく行き来しています。横断歩道で渡ろうかどうしようか逡巡しているとき、親切なSUVの運転手が停まり早く渡り脇道に入れ、と指さしていた意図がわかります。慌ててその横断歩道まで引きかえし、「北小松」駅方面への道を歩くことにしました。

北小松の集落は、湖の砂浜に通じており、漁港があります。10艘以上の船が係留され、箱舟のようなあまり見かけない船もあって、けっこう大規模に操業している様子でした。アユとかフナとかウナギとか捕っているのでしょうか。集落を抜けた道は先ほどの国道ですが、道幅も広く歩道もあって危険は感じません。それどころか、琵琶湖側には白鬚神社の御旅所、山寄りには大きなそばやや喫茶店などあり、白鬚神社へ通じる大事な道路になっています。神社が地域の資産になっていることがわかります。

 2白髭神社~大溝城城下町
 帰りがけに、「新旭」駅前の観光案内所でもらった「琵琶湖一周、ビワイチウオーキングマップ」の「みどころ紹介」によると、白髭神社は「延命長寿・長生きの神様として知られ、また、縁結び・子授け・開運招福・学問成就・交通安全・航海安全など、人の営みごと、業ごとすべての導きの神」、と紹介されています。なんでもござれの神さんのところには、たくさんの車での参拝客がいました。老若男女国内外のペアが多かった。

1130分、少し早いですが湖の中にある白髭神社の鳥居を臨む高台で昼食。元気を取り戻し午後の部に出発しました。
 少し行くと、西近江路は山中の道になります。道沿いにお墓がありその前面に石仏群。大きな石仏でなかなかの迫力です。鵜川四十八体石仏群、由来は謎だとのこと。
 乙女が池という内湖に沿って「近江高島」駅方面への道に入ると、木造格子窓の家が続き、水路があちらこちらに走り、水城だった大溝城の城下町の面影が残っていました。

 3大溝城城下~安曇川の魚屋さん
 北へ進むと、鴨川を渡ったあたりで「ドン」という大きな音。猪でも追っているのかと聞き流しても「ドン・ドン・ドドン」と続けざまに大きな音。自動販売機でコーヒー飲料を買ってきた男性になんの音かですかと聞くと、「自衛隊の演習音のことかね」とのこと、この辺りでは日常のことなのか普通の返事でした。

「安曇川」(あずがわ)駅を過ぎたあたり、西方木の交差点で西に曲がりました。道沿いは、魚屋さんや水産加工場、地方市場など魚関係の店の多くありました。そのなかから、お客さんの車がたくさん停まっていた川魚問屋「魚岩安曇川店」を覗いてみました。

アユやウナギ、フナ鮨も小量から一匹まるごとまで揃っています。
 カウンター越しに、お勧めのものはありますか、と訊くと「今しかない、絶対のお勧めがあるの、こっちこっち」と秘密の場所へ連れて行くような口調で、店の入り口に近いショーケースの前に連れて行ってくれました。

「ひうお(氷魚)の釜揚げ、これを買いにこの時期になると来るお客さんもいて、すぐ売り切れてしまう。」とのこと。

ひうおはアユの稚魚のことで、前回比良の集落でもおじさんが教えてくれました。このまま食べられるとのことだったので、小パック一つ買いました。ちなみにM氏のお土産は小鮎の甘露煮で、これもおいしそうだった。道を変えたことで思わぬお土産を入手することができました。

4安曇川魚屋さん~「新旭」駅
 安曇川に架かっている橋(常安橋)はとても狭く古いものでした。すぐ下流で新しい橋を架ける工事が進んでいます。新しい橋は鋼橋かコンクリート橋か、工事現場入り口の誘導員はちゃんと仕事しているか、いろいろ気にしながら橋を渡りました。

 新旭の駅が近くなったころ、
庭先に北国海道という道標を置いているお宅がありました。この辺りは昔の安養寺村らしい。歩く正面、北のほうに大きな山塊があります。近江、若狭、丹後国境の三国山でしょうか。若狭は近いです。1530分の列車の45分前に「新旭」駅に着くことが出来ました。

 駅前に観光案内所があり先ほどのマップや近くの針江地区案内図などを頂き、よもやま話や次回の下見などして待ち時間を使い、電車を乗り継ぎ18時過ぎ名古屋着。
勤め人の帰り時間です。ちょっと違和感で懐かしかった。

         
 近江舞子~新旭の位置
 
 北小松の漁港
 
  白髭神社 湖のなかの鳥居
 
 大溝城下の道標
右京大津道 左北国街道
 
 琵琶湖名物 氷魚の釜揚げ


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