琵琶湖周遊街道シリーズ その11
 開催日  2020年11月3日(火 文化の日)      
 集合場所  JR東海道線 近江八幡駅 8時40分 
 目的地  ビワイチ観光ウオーキングコースで草津市琵琶湖博物館バス停 
 その後JR草津駅までバス
 歩行距離    およそ24km  
 行程   8時45分近江八幡駅バス出発 9時10分長命寺バス停発 
 15時00分琵琶湖博物館バス停着 15時10分草津行きバス発  
昼食  鮎家の郷で持参の弁当 守山市水田地帯 琵琶湖内湖の干拓地

    

   道中記 (コロナはどこへ 賑わいの琵琶湖)
   今日の歩行予定距離は24km。最近にない長丁場。近江八幡に着くまでの車中の話題は、職場の悩み、旅行疲れの悩み、年齢の悩みなど、体力の衰えに由来する諸話題でした

 近江八幡の電車バス乗り継ぎ時間は8分。少し心配しましたが、すんなりバス停まで到着し長命行きのバスに乗ることが出来ました。車中は賑わっていて、若い人も沢山乗っています。途中に学校でもあるのかと思っていたら、「ラコリーナ 近江八幡」という長大な塀の前のバス停で降りていく人が多かった。これはなんだと調べてみると、有名デパートのお菓子売り場に出店している滋賀県に本社のある「たねや」の施設でした。「たねや」でかいと、びっくりしながら降車客を見送りました

終点長命寺で降りて、運転手さんに記念集合写真をお願いし、トイレに行って準備完了です。トイレで運転手さんと隣り合わせになり、「これから琵琶湖博物館まで歩くつもりです。」と自己紹介しながら話しかけると、「そら、とおいとこ、きいつけてな。」と丁寧に応えていただきました。今日話した唯一の地元の人の言葉でした。


これから、湖と水田と自転車に囲まれて、ひたすら湖畔を歩くことになります。
長命寺交差点を右に曲がると、「河川管理用車両通行路」という県道に併設された幅4mくらいの歩道があり、ここが歩く道です。湖よりの1/3が青い破線で仕切られていて、低速自転車の草稿ゾーンでした。並行している県道の車道にも青い破線があり、こちらが高速自転車の走行ゾーンでした。歩行者は、大半が前から来て時々背後から来る自転車と、車道の自動車に囲まれ歩くことになります。

車が通る時はうるさい、話もできない。しかし、右手には常に琵琶湖があり、比良の山並みがあり、これくらいの音許そうという気持ちになるほど、雄大な景色と歩くことが出来ました

ビワイチウオーキングマップの紹介では、「麒麟が来る」で急に脚光を浴びている足利氏の第12代将軍義晴(どんな人かは知らないけれど)が生まれたという水茎岡山城、がある岡山が正面に見えました。(写真左)ガイドブックではその頃は水茎(みずけい)内湖が干拓される以前のことで、琵琶湖の浮城そのものだった、と紹介されています。まさしくそうだったと思う。左手には広い広い水田が広がって、そこが琵琶湖の一部だったころの景色が目に浮かぶような山でした。

岡山の湖側に赤い鳥居に祀られた竜神さんがあり、休憩用のプレハブ小屋が立っていて、歩き始めて一時間、最初の休憩を取りました。休憩のお供は一口羊羹でした。

再び出発して、あとは右手に琵琶湖、左手に水田、正面から自転車、の道をひたすら歩きます。長命寺を出発してから2時間30分、コースタイムより少し早い時間で「鮎家の郷」に到着できました。

ガードレールに阻まれた車道と歩道を乗り越え、堀のような深い側溝を下り、急な斜面をよじ登り、つまり自動車用に設定してある入り口のコースを全く無視して、歩く人ならではのコース取りで入場した場内は、広い駐車場、土産物やソフトクリームの売り場、広い階段に導かれる本館がある広大なモノでした。

調べると「鮎家の郷」は「鮎家」のグループ会社とありました。「鮎家」といえば、鮎の昆布巻が名物のデパ地下でよくみる店です。今日見た二つ目の滋賀県の大企業。

鮎家の郷は、駐車場の隅にテントがある、ソフトクリーム売り場が閉じていて、お客の呼び込みにお客さんと話しているようなテープを繰り返し繰り返し流している店でした。テントの下で腹ごしらえして、再び出発。ビワイチウオーキングコースでは次のページのコースに入りました

野洲市を過ぎ、守山市に入ると、左手に「もりやまフルーツランド」。かき、なし、ブドウなどを売っているという看板がかかっている施設でした。今は果物の季節で、施設は開いて無かったですが、琵琶湖畔に似合う、小高い丘のひろい果物畑でした 

さらに行くと琵琶湖大橋近くに、大規模マンションのような建物が3つ、隣接して大きなショッピングセンターがありました。いきなり関西都市圏の街、が現れたようで、今まで歩いてきた湖北の琵琶湖がウソのように思えるほどです。

対岸は雄琴、堅田あたり、比良の山肌を住宅地が登っていく様子が見られます。(左写真琵琶湖大橋と比良の山)浮御堂はどのあたりだろう、小野神社はどのあたりだろうと探りましたが、特定できませんでした。いずれにしろ、比叡の北側に街が進出している状況がよくわかりました。

琵琶湖大橋をこえると、体育館や研修施設のような大きな建物群。その先にガードマンが車を誘導している「佐川美術館」。佐川急便は京都が本社ですが、この施設群はでかい。今日見た三つ目の大企業でした。

隣接のゴルフ場を過ぎるとまた、右手に琵琶湖左手に広大な水田、という景色になりました。水田の中に、以前、朝鮮使節団街道か中山道を歩いた夏の暑い暑い道でみた、巨大な農協のサイロが見られました。 右手には再生された葭原、飛来した水鳥、大きな屋根が見られます。(写真左)今日の最終目的地琵琶湖博物館が近い。

歩行速度は、M氏の概算では時速5kmを越えているとのこと。歩き始めるまえの不安と裏腹に目的地が近づいてもスピードは落ちず、博物館手前にある道の駅草津に着くことができました。

一口羊羹で再びお祝いしようと提案したのですが、帰ってからのビールに差し障るからと、午前中とは違う対応。充実した今日の一日を象徴しているようでした。

時刻は午後2時40分、琵琶湖博物館前39分のバスに間に合います。街路樹が紅葉している道を通り、博物館前のバス停に到着、博物館はコロナ対策で入館予約制だそうです。でもバスは見学帰りと思われる親子連れで満員状態。滋賀県の民意の高さを実感しながら草津に到着し、車中の人になりました。

  
 近江八幡駅 草津駅だいたいの位置
 
 水茎岡山城遠景
 
 琵琶湖大橋と比良の山
 
葭原越しの琵琶湖博物館方面


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