琵琶湖周遊街道シリーズ その1
 開催日  2019年10月20日(日)      
 集合場所  JR東海道線線 「大津」駅 9時10分 
 コース  「大津」駅~三井寺~坂本城跡~雄琴温泉~堅田~「小野」駅  
 歩行距離    およそ18km  
 行程   10時05分「小野」駅出発 10時30分アトリエ 12時00分小野神社
  13時00分ころ昼食  14時10分 ヤギさんに遭遇 15時05分「近江舞子」駅  
昼食  鶴喜そば 唐崎店 小野駅からの琵琶湖
   道中記 (あちらこちらに旅の思い出
 
 1大津~三井寺
 東海道線の列車で「米原」駅に着きました。今日の参加者は3名。ボックス席を確保して作戦を練り、①「大津」駅から三井寺に行く、②帰りの駅はそのころ決める、地図を見ながらこの2点を確認して9時過ぎ「大津」駅に到着しました

駅から道を北に取り、東海道を横切り、京阪電鉄の踏切を横切ると山が近くなり三井寺への階段が現れました。西國14番札所。
 昔は「山」と言えば延暦寺「寺」と言えば三井寺といわれた「お寺」です。入山料600円を払い観音堂、金堂などを見て回りました。山上からの琵琶湖はいい眺めだったし、下山してうまいこと西近江路に合流できたし、参加者の一人は西國札所のしるしをゲットしたし、寄り道して正解でした。

下山してしばらく古い街道の風情を楽しむうちに県道に合流しました。湖側にはタワーマンション、競輪場跡にはおしゃれな芝生広場付きのショッピングモールが建つ、伸びゆく大津を目の当たりにすることが出来ました。

2三井寺~唐崎
 合流した県道には、ゼッケンをつけた人たちがたくさん歩いていました。しばらく行くと車の販売店で、ゼッケンをつけた人たちの記念写真を撮っている店があました。店員さんに聞いてみると、長浜から雄琴までの100kmウォークのイヴェントの日なのだそうです。とすればこの辺りは8~90km経過地点。
 昔24時間で120km歩く会というのに参加した経験があります。その経験から言えば、80km過ぎたあたりからものすごく疲れを感じるようになります。目の前を歩いている人たちの疲れ具合を共感できました。返事をするのも億劫なくらい疲れていることはわかっていても、がんばってね、とつい励ましていました。

 車の販売店の隣が、今日の昼ご飯の候補地「鶴喜そば 唐崎店」です。比叡山御用達の蕎麦屋の支店とのことです。店が開くのが11時、車は駐車場に数台停まっていましたが、入り口で並んだのは我々が先頭。10分ほどの待ち時間の後11時に店が開きました。私たちは最初の客です。
 「3人さまご案内」と係の人が入り口で客の人数を呼び上げ、お茶の用意が用意され、駐車場の泊まっていた車からは続々と客が店に流れ込んできて、開店早々から大した賑わいでした。私たちはそれぞれ好みの「ざるそば」「きつねそば」をゆっくり完食、昼からの準備が出来ました。

 蕎麦屋さんの近くの近江八景の一つだという唐崎に寄りました。唐崎は松が名物ですが、折れていました。ちょうど神社の巫女さん?がお掃除をされていて、松が折れてしまった様子を聞き、写真をとって街道歩きに戻りました。

3唐崎~坂本
 さかもとという地名に差し掛かりました。サカモトというのにはいろんな字があるんだねえ、と同行のⅯ氏。そういえば、街道沿いの地名は下本、地図を見ると少し西の一帯は本、街道沿いで見かけた城跡は本城跡、なんだかややこしそうだけれど、確かにいろいろなサカモトがありました。
来年のNHK大河ドラマは明智光秀が主人公とか。その明智光秀が築いたという坂本城の跡、来年はきっとたくさんの観光客だろうねと話していたら、若いオタクっぽい男性たちが45人辻で立ち話していました。聞くと大学の城郭研究会のメンバーだそうで、今日は坂本城址の日だそうです。もうブームは始まっているのでしょうか。

坂本の街道沿いは寺や神社が多くあり、その数は普通の家よりたくさんあるんじゃないかというくらい。維持管理のお金や人は大丈夫だろうか、自分町内の神社も大丈夫だろうかと、年配者である我々らしい心配をしながら歩きました。
 比叡の辻あたりからは大比叡の全貌が望め、コンクリートの宿坊も見えました。ここでN氏から衝撃発言。

「比叡山で京都の踊り子の踊りを見たことがある。」
 比叡山で芸者あそびをしたのかときくと、昔京都に出張した折、みんなで舞妓さんか芸子さんを呼んで、舞台で踊ってもらい京都文化を見学する機会を持ったとのこと、なるほど、それならまあわかってもいい、と納得しました。

4坂本~おごと温泉~堅田~「小野」駅
更に進むと、地名は「おごと」。昔職場の旅行会で来たことがあるというM氏の思い出話と思い出話で出できたのと同じ名前のホテルの入り口を見ながら歩くことができました。その先に先ほどの100kmウォークのゴールがありました。道の駅のような施設の広場で、満足した表情のたくさんの参加者が和んでいた、健康的な街でした。
 更に進んで、おごと温泉駅を過ぎると道の周囲は急に山道の風情になります。昼食後1時間30分経過しているし、道沿いの梅の宮神社があったのでここで休憩しました。休憩後、琵琶湖の港町、堅田を目指します。

 休憩後川をわたり、琵琶湖に向かい東進して東洋紡総合研究所や堅田高校の間を抜け、堅田に到着しました。町は、知多半島によくあった漁師町の風情です。なかなか疲れが抜けないので、ソフトクリーム食べたいねと呟いていたら、浮御堂の門前町にありました。みんなで消費税8%の持ち帰りバージョンを選びしばらく休憩。

 浮御堂に入るには拝観料が必要です。それは遠慮して湖畔に設置されたネットフェンス越しに、湖に突き出た御堂や、そこへ通じる桟橋で自撮り写真を撮っている遠来のグループを見て、浮御堂を後にしました。

 浮御堂の近くに、国の名勝指定の居初(いそめ)家庭園というのがありました。入場料は一人五百円、とやや割高でしたが、休憩も兼ねて入場し見学しました。昔の豪商が琵琶湖を借景として作った茶室庭園からの風景を見てみたかったし、浮御堂のようなチャラチャラしさが感じられなかったし、薄暗い入り口の先に何があるかという怖いもの見たさもあり入ってみたのです。

 湖に面した大きな茶室で地図をひろげ、景色と庭を眺め、他の客もない閉園時間も近い時間帯ということで自由に振る舞わせてもらいました。枯れ山水の庭園というには少し疑わしい庭も、のんびりした気分になれたことで許し、体を休めて居初家庭園を後にしました。

 堅田の集落を離れ、琵琶湖大橋の橋脚をくぐり小野浦の砂浜で琵琶湖の水温を肌で感じ、湖西線小野駅を見上げる地点に到着しました。

今日の予告編の目標はここから二駅先の「蓬莱」駅、しかし琵琶湖畔を堪能した三人は、ここで今日の旅を終わることに合意し、駅の入り口のすぐ横に置かれていた格安切符の自販機で目的地までの切符を買い、次回は全員ジパング倶楽部で切符を買おうという意思を固め、帰路に着いたのでした。   

この回歩いた地名と
大まかな地図 
 
三井寺への急な階段 
 
坂本城跡 石碑 
 
坂本から見た比叡山 
 
おごと温泉付近の西近江路 
 
居初家庭園からの琵琶湖 
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