琵琶湖周遊街道シリーズ その9
 開催日  2020年8月29日(日)      
 集合場所  JR東海道線 彦根駅 8時30分 
 目的地  ビワイチ観光ウオーキングコースで彦根市三津屋バス停まで 
 その後JR河瀬駅まで
 歩行距離    およそ14km 熱中症対策で途中何度も休憩 
 行程   8時40分彦根駅出発 10時40分三津屋バス停着 
 11時30分JR河瀬駅着  
昼食 能登川駅近くのショッピングモール内 犬上川からの多景島

    

   道中記 (暑い日の歩き方)
   1彦根駅~芹川河口
 猛残暑の中の開催となりました
8月下旬の連日の猛暑日。この日の名古屋の予想最高気温は37℃、その条件下での参加者は2名、よく開催できたというのが実感です。二人の最初の打合せはどこまで歩くかです。

 当初の予定は、「彦根駅」~「柳川緑地公園バス停」、これは柳川公園バス停からのバスが、休日運休であることがわかり断念しました。
変更案は「彦根駅」~「県立大学前」6.5㎞。ここからならJR駅までのバスはあるので、とりあえず県立大学前まで歩き、後は暑さと体力とバスの便との相談にすることにしました。 

彦根の町の軒が被さるような辻々から、お城が身近に見え、庶民的な国宝のお城でした。掘にぶつかって南に曲がり、お城から堀を渡ってくる京橋で左折すると、滋賀県じゅうの近江牛や地鶏、うなぎ、鮎、お菓子、お酒などなの名店を結集したOLD NEW TOWN南京橋キャッスルロードでした。朝が早く、ほとんどの店は開いてなかったですが、コロナで大打撃を受けているだろなと、店を開けていた陶器屋の親爺さんの背中を見ながら想像できました。

足早に芹川に向かいました。芹川は400年前の彦根城築城時に現在の河道に整備されたとHPで紹介されています。堤防はその時植えられた、樹齢約400年のケヤキ、ムクノキ、エノキなどが並木になっていて、他では見られない景観でした ところどころ内部が空洞になっている木があり、丁寧な延命措置が施してありました。N氏は空洞に頭を突っ込まんばかりに近づき、その施術後の柔らかな素材の手触りを確認していました。

芹川の中は魚影がいっぱいで、釣竿や網で魚を追っかけている家族連れがいたので、橋の上から「何がいるんですか?」と訊くと、「こあゆ。」とのこと。「いっぱいいるのが見えるでしょ、捕れんけど。」と冷静に状況を分析して教えてくれました。
 少し下流に行くと、今まさに流れに竿を投げ込もうとしている人、すでに入れ食い状態で一竿で2匹釣り上げている人、盛んに流れをつついているサギの群れやウなども混じり、広い水辺のそこここでコアユと捕獲者のバトルが繰り広げられていました。

 2芹川河口~三津屋バス停
 琵琶湖直近の橋の下で小休止。今日は暑い。年寄りの冷や水、と言われないように熱中症に気を付けながら、いつにもまして休憩を取りながら歩くことに心掛けました。なにはともあれここまでは木陰を歩くことができましたが、ここからは湖沿いの太陽の下を歩くのです。湖面からの水蒸気で少しは涼しいのか、太陽が照り付ける灼熱地獄か、おそるおそる足を踏み出しました。

湖畔道路に出ると、多景島がよく見えました。涼し気な景色です。
 さらに湖岸に木陰たっぷりの公園も整備してあります。対岸の湖西の岸はリゾート施設に占拠され、よそ者は近づきがたいところもあったけれど、この辺りは雰囲気がいいねと、公園管理の経験をお持ちのN氏の鋭い観察眼に共感しつつ、県立大学のバス停を目指して歩きます。注意深く道路を観察していると、大藪というバス停がありました。時刻表には思ったよりバスの本数が記されており、1120分のバスに乗って帰れば、近江牛丼を彦根駅近くで食べれそうだ、と目標を設定ました

多景島はきれいに湖面に浮かんでいます。近くにたくさんの漁船が停まっていて、漁をしています。水上バイクも23台水煙を上げて走っています。それでも、比良の山並みを背景にした琵琶湖は静かでした。その静かさに見とれて通過してしまったのか、次のバス停がみつかりません。滋賀県の工業用水道の浄水場、彦根市の上水道の浄水場、滋賀県水産試験場、県立大学などを過ぎて、見つけたバス停は八坂。ここまで来る路線は数が限られており、彦根駅行きのバスは12時50分台までありませんでした。

 時間は1020分、
時間もあるし体力も残っているので、とにかくバスの終点まで行こう、そうすればその先に違う路線のバスが接続しているかもしれないし、という期待を持ちながら進むことにしました。わりとあっさり終点の三津屋バス停に着くことが出来ました。

 3三津屋バス停~能登川駅 
 時刻は1040分。彦根行きのバス発車時刻は1252分、近所のお寺さんから、次の集落まで行くと違うバス路線があると教えてもらうことが出来たのですが、その路線はどうやら休日は運行してないらしい、ということもネット情報でわかりました。

私たちは、昼飯は駅前の飯屋で、できたら近江牛関連ご飯を食べたい、を合言葉に最寄りのJR駅まで歩くことにしました。目的地は河瀬駅、現在時刻は11時、距離はおよそ5㎞、炎天下若干の不安はありましたが、歳をとるとじっとしてられないこともある、二人の決断でした。

荒神山を越え、木陰やHEIWADOでゆっくり休みながら、1230分に河瀬駅に到着しました。河瀬駅は無人駅でした。青春18切符で入場するため係員と交信するインターホンの在りかを通りがかりの学生さんに教えてもらい、能登川駅まで食事処を求めて移動しました。しかし、駅前の複数の食事処は休日閉店の店が多く、結局近江牛は食べることはできませんでした。

次回は必ず弁当を持ってこようと決意を新たにした第10回でした。ご苦労さまでした。

 
 彦根駅から能登川駅のだいたいの位置
 
 彦根市街地からの彦根城
 
 樹齢約400年のケヤキ
 
 三津屋集落付近からの多景島


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